2006年 おわららら。-イモ-
今年も慌ただしく風の盆が終了しました。
昨年の出産に引き続き、今年もまだチビっこに手がかかるため、二年続けて最前線には出てない感じのおわらです。
明日香では、今年もたくさんのお客さんが訪れて下さいました。数年前までブチ切れそうになるような事をいうおばちゃんが結構いらしたのですが、ここ近年はずいぶん少なくなったように思います。風の盆の行事自体が世の中に浸透してきたということでしょうか?
相変わらず暴力的な内容のバスツアーもあるようですが、それなりにバスの中でも説明をされてるようです。
夜流しでのカメラのフラッシュも減ってきたし、少しずつ少しずつおわらがやりやすくなってるのかなぁ?

それでは今年のおわらの写真です。
※写真はクリックでおっきくなりまする


9月1日pm9:30ごろ 上新町通り(明日香前より)
今年は曜日まわりのせいか、1日は少しヒトデが少なめでした。が、通りは人間と光で溢れておりました。相変わらず「ぜんぜん見れない!」って言ってる観光客の方々がいらっしゃいました。遠方から来られた方は確かに気の毒なんだよね〜
9月2日pm4:00ごろ 昼の流し(上新町一丁目)
明日香の二階から撮ってます。2日は夕方からどっとヒトデが増殖!昼の流しも二重、三重の人垣になってました。
うちの第一王子。いつの間にやら法被を着る歳になりました。 上新町大輪踊り。
今年の2日の輪踊りは、過去最高の長さ。なんと下は明日香の前まで届きました!思わず姉と二人で参加してしまったわ〜。
9月4日am0:30ごろ 諏訪町にて
特に3日(4日?)の夜の諏訪町は、どの家の軒先も朝まで粘る観光客でいっぱいです。毎度のことだけど、ほんとに座る所がないくらいビッシリ。中には寝袋で寝てる方もいて、地元民としてはなんとも異様な光景にしか見えません。どの顔も疲れ果てていて、疲れのピークと寝不足とが尚更おわらの麻薬効果(?)を生むんではないでしょーか。それにしてもご苦労様です。
ここでちょっと、ご祝儀のこと。
花をうつ、とも言いますが、家によっては、お呼びした来客にMyおわらを楽しんでもらうため、ご祝儀を出します。座敷に上がって演じてもらうことを「招待」と言い、間近でゆっくりワン・ステージ観ることが出来るわけです。写真は諏訪町での光景ですが、招待のおわらを一目見ようと観光客の皆さんが群がっておられます。
また、招待とまでいかなくても、各家々では自分の町のおわらに対して花をうちます。これらのご祝儀は、おわらの運営のための費用にも当てられますので、町にとっては貴重な資金源なわけです。それで、そのお礼に踊り子さん達は総流しの際に、お花をうった家に対して、進行方向から一斉にその家を向いてひと踊り踊っていってくれるわけです。
しかーし、ここ近年のヒトデ増加によって、総流しの時は家の前にはすごい人垣。当の花をうった家の人にはまったく見えず。それどころか、人垣になってる観光客同士で、見えるたら見えないたら音が聞こえないたら文句言いまくり。トラブってる人もいたり。これってどおなんでしょ〜ね〜?と毎年思います。
見ちゃダメ!なんて意地の悪いことは言わないけれど、どうして踊り子さん達がこっちを向いたのか、ってことや、なぜ座敷で踊っているのかってことをもう少し認識して観てほしーと思ってしまいます。自分ちの家族の晴れ姿を写真に撮ることも出来ないなんて、どうなんだろうね...。
4日深夜の夜流し。(明日香前にて)
紹介するような写真ではないのですが、少し前に入手したデジ一眼レフの使い方がいまいちよくわからず、この写真を撮るのにマゴマゴしていたら、「フラッシュは止めて!」と観光客のおばちゃんに怒られました。2回も言われました。すごすご家の前に戻ったら、みんなに笑われました。来年までにもうちょっとカメラを使えるようにならなくっちゃー。(フラッシュは使ってないんだけど...カメラばっか見てたから使いそうに見えたのかなー)
4日am7:30ごろ 諏訪町から上新町の朝の風景
普通はこんな時間に散歩なんてあり得ないけど、チビが普通通り起きたので近所をウロウロ。
あんなに軒先にうずくまってた人影は跡形もなく消えてました。(左上の写真、遠くにまだ踊り子ちゃんの姿が)
残ったのはやっぱりゴミの山...。
民泊予約の張り紙がありました。ちなみに、すでに全室予約済みだそうです。
そうしてお昼にはボンボリもすべて撤去され、なんの余韻もなく静かな日常に戻る八尾町なのでした。
総じて今年のおわらを振りかえって気付くのは、年々観光客の方々のマナーが良くなっているなーってことと、年々明日香の営業時間が短くなっていくな〜ってこと(笑)
おわらが終わり、一雨ごとに涼しくなっていきます。
今年も楽しかったね〜。
また来年、明日香で待っておりますぜ!

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