▼風の盆DarkSide

昨年の風の盆後に掲示板にいただいた感想をご紹介します。
はじめてツアー等で八尾へいらっしゃる方には特に読んでいただきたい。TVや雑誌で紹介されているのは、決して嘘ではありませんが、これもまた同じ町で起こっている現実の姿です。

◎風の盆見学の感想(Kさん 2000/09/07(木) 13:42:34)
はじめまして
9月2日八尾に行きました。とても不愉快な町でした。今年は東北四大祭りにも行き,おおいに楽しんできましたが、八尾は、言葉に出来ないほど、つまらない祭りでした。
以下は埼玉の友達が1日に行ったので、その感想を話し合っているメールです。
今後の参考にしてほしいと思います。

私のメール

こんばんは
風の盆に行ってきました。
最低の祭りでした。
もう絶対に、越中には行きません。
観光客を馬鹿にしています。八尾に着く前には,夕立がありました。
前日バスが500台集中して、八尾に入るのに3時間も,掛かったので,一つ手前の千里駅から、電車で行って、帰りもその駅にT時10分に帰ってくるようにと、往復の切符をもらって、8時に八尾に着きました。
8時から午前2時まで八尾にいた間、雨は降りませんでした。
雨も上がりましたのに、踊りを踊っていないのです。大勢の人がぞろぞろと歩いているだけで、人々は、こんな所に絶対に来るもんか、町長に、又インターネットに,文句を言ってやるなどと、色々な所で声を聞きました。

石畳の道まで着ましたが、曲も流れていなければ、踊りも踊っていないので、帰る事にしました。
そこのトイレに入るのに,30分も掛かりましたよ。トイレを待っている間にも踊りも見ないで帰るのは、残念と話している人が,多かったし、金輪際八尾には、来ないと言っていました。10年前に来たと言う人は、昔は良かったのにまったくガッカリした。来るのではなかった。と言っていました。連れが帰りに八幡社までの道の左側の薬局に入ったので、店の人になぜ、雨が上がっているのに,踊らないのですか? と聞いたら胡弓が雨にぬ れると行けないから、と言われましたので、こんなに大勢の人が来ているのに、曲をテープに入れて、それで踊ってくれたらと言うと、胡弓を弾かないのはおわらではない。それはしない。
でも,皆が見に来ているでしょう。それは、勝手に来ているのでしょう。来てほしくわない。
こんな事を商店街の人が言うでしょうか。観光客が落とす金が、小さなさびれた町にとって、どれだけ大きいか、あきれて言葉がありませんでした。
皆、何も買わない,八尾に金は落とさないと言い,午前1時まで、お茶ひとつ買いませんでした。
インターに着くと一斉に買い物をしました。

三味線を弾くと言う人がいましたが、こんなに人が来ているのに、楽器がいたんでも弾くものだと言っていました。
胡弓,胡弓と大層に言われますが、中国の人が弾いたコンサートを聞きましたが、足元にも及ばない小さな音で、お世辞にもうまいとは思いませんでした。
10時前になって流し踊りを一つ見ましたが、狭い道に人が多いいので、手振りもままならない踊りで、先頭は曲も聞こえなく、ただ手を動かしているだけで、これはなに?と思いました。列の最後に来てやっと曲と歌がきこえましたが、小さな音と声で情緒も何もあったものではありませんでした。テープなら、歌詞も曲も聞こえて、どれだけいい事でしょう。

テレビで見るのは、道路の人を全部排除して、写しているのだったのですね。
雨が降ってもいないのに,踊るわけでなし、たまたま踊っているのも曲もろくろく聞こえないし見えもしない。まるで詐欺にあったような、気持ちでした。
他の人たちもテープで曲を流せば,観光客が踊るのに、と怒っていました。

切り上げて帰りがけに八幡様の境内の舞台で踊りを踊っていました。ひとくぐりついて人が入れ替わるとき、 高いところに座れたので、マイクを通して曲も歌詞も聞こえ、昭和時代のベテランの踊りと,若い男踊り、男女混合、娘さんの踊りとみることができました。
これは,さすがに手先が綺麗で見事でした。それが最後の舞台だったので,幸いでした。

駅に着くと、富山行きの人のすごい行列が出来ていて、2時間待ちだといっています。
四両編成の電車が20分おきに遅れながら着くのですが、3時間待って1時が過ぎてもまだ乗れないのです。
国鉄の輸送の悪さは、最低で、まだまだ、私たちの後ろの人が前の人より多いいのです。
1時半になって、添乗員がマイクで私たちツワーの人は出て来てください。と呼びかけてくれバスに乗っていない人が25人ほどが集まり、バスと連絡をして、バスに幹線道路まで,迎えに来てもらうことが出来ました。
道路までの道のりが結構長かったのですが、皆大喜びで、バスに向かいました。
一人が今日、これだけがただ一つ嬉しい事だったと言ったので,皆で笑いました。
バスの全員が八尾には,絶対に来ないと、言っていました。

町が事前に国鉄と話し合って輸送力を確保しておくのが、行事を執り行う普通の市町村のやりかたでしょう。
残りの人たちは、朝になってしまうのではないでしょうか。
観光客を大事にしない町には,もういきたくありません。
あなたは、いかがでした?
                              K


 今日は爽やかな朝です。
ところで風の盆は私も2度と行かないでしょ。Kさん達も大変な目に
遇いましたね。
私達は踊りはまあまあ見れましたがあの暑さの中人、人、人ばかり
踊っているのに出くわすのもまれで、出くわしても人だかり、爪立って
背伸びしてやっと本当に嫌になりました。
風情も情緒もあったものではありません。
がっかり、本当に。

つぎの日もお昼過ぎにもう一度八尾の町に出向きましたがすごい
雨で踊りをする人ちらっとも見かけませんでした。

風の盆も人が少なくてゆったり見れたら少しは心に残るものも
あったかもしれませんが、全くがっかりでしたね。
お疲れ様でした。
              N

耳の痛いことを書きました。
これが1日と2日に見学した者の本当の感想です。

◎27才男、ある添乗員の呟き(2000/09/03(日) 17:53:31)
明日香さんはじめまして。うるさい観光客を連れて来ている、添乗員です。
昨日2日、おわら見学ツアーで貴地を訪れました。
茨城県から関越道・北陸道を使い約10時間。速星の駅から越中八尾駅に着いたのは午後5時を少しまわったころでした。弊社では今年はじめての企画で、
日帰り夜行バスツアーと名し38名のお客様を連れてきました。

率直な感想は、「団体で来る所じゃ無い」そう思いました。
そしてツアーの難しさを痛感してきました。

当地茨城でも、おわら風の盆の知名度はかなり高いものがあります。
マスコミの影響等も手伝い「一度行ってみたい」こんな声が多く聞こえ、
それじゃうちでもやってみるか!とツアー催行に踏み込みました。予想通り
募集予定の45名を確保(その後キャンセル等で最終的には38名)しまして、
8月20の諏訪町の下見にも行って来ました。

2日夜はご存じの通り、雨がやんだり、ふったりの状態。集合は駅前に9時の
予定で各自散らばっていきました。8時をすぎる頃、数名のお客様が早々と
「もういいから速星までの乗車券ください」といい、バスに帰ってきました。
折角10時間かけてきたんだからもう少し居てもらいたいと、こちらの考えも
むなしく、昨日の雨雲と同じような奥方たちは、いそしそと八尾を後に
していきました。

それでも9時ぎりぎりに帰ってきた方たちもおり、その人たちの言葉を聞くと「よかったー。よく見えたわよ。」「踊りかた教えてもらっちゃったわ」などと子供のように私に声をかけてくる。タイミングの善し悪しで、天国か地獄が決まって
しまうような気がするのはわたしだけでしょうかねー。

中には泣いている女性添乗員もいました。たぶん、お客につまらない小言でも
いわれたのか、よく見えなかったなどとぶつけ所の無いお客が標的にするのは
何をかくそう添乗員なのです。見てるこっちもせつなーくなってきます。
到着前のバスの中では、楽器、衣装の関係で、雨の場合は中止になりますので何卒ご了承下さいとこちらが言い、うんうんとうなずいてはいても、実際は不満だらけの顔、顔、顔。

今回の出来事を踏まえ、いいツアー作りをしていきたいと思います。


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