幻の銘菓

 またまた食べ物の話題。
 この季節限定の、おそらく八尾にしかない?と自負してるんですが「白玉(しらたま)」という生菓子。
朝取りの笹の葉っぱに、真っ白な梅の形の径3センチ、高さ2センチ位かな?
もち米粉にこし餡を包んで蒸してあると思います。(本職さんに聞いたわけじゃ無いから、私見で述べてるんですよ)
その「白玉」、この期間限定なだけに、余計思い入れが強くて・・・。

 その昔からこの町は豊かに暮らしていらしたらしく、今でも謡曲、筝曲、踊り、お花、お茶、いろいろ日常生活に普通に取り入れて暮らしておられます。
そんな流れで、毎日の暮らしの中でも、時節に応じてお茶菓子も替わります。
この梅雨のムシムシした時こそ、緑の笹の葉に乗った可愛い「白玉」、が、あ〜〜!た、べ、た、い!

 お菓子屋さんは沢山あるのですが、それぞれのお店で違います。
個人的には、随分お年を召されたおじいちゃんが細々と造っていらした処のが好きだったのですが、2年ぐらい前にお亡くなりになって、ガックリ!
詮無いことなのに、この時期が来ると、くどくどと愚痴っては、いろいろ食べ比べしています。

 この美味しさを伝えたくて、せめて形だけでもと、冷凍して風の盆の来客に備えてるんですが、やはり、今、食べてほしいな〜〜。
7月になるとおわら演技発表会があります、その頃は未だあるかも?
玉天も美味しいけど、店先に「白玉」と張り紙があったら是非食べて見て下さい。冷たいお煎茶もいいし、お薄もいいし・・・・あー!買いに行ってこよーっと!

 「 夏帯を ゆったり締めて 京をんな 」

正子(2004.6.29)

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