逝く秋

今年の予定されてた色んな行事も尽く終わって、今八尾の町は静かに紅葉に酔いしれています。
風の盆の競演会場の舞台後ろの鉾杉、想い出した? その杉の木を取り巻く雑木が赤や黄色に装ってとっても美しい紅葉山となっています。
今年は気温が高くて紅葉が色鮮やかとはイマイチなんですが、それなりに森全体が暖かい色を纏って今年の最後の演出に凝っています。
あと、一週間もすれば落ち葉して長い冬の眠りに就くでしょう。
 
街は雪囲いが進んでいます。 
最近では暖冬で雪吊りにお金を掛けるのが勿体無いくらいに無駄な冬の準備なんですが、それでもこの地特有の湿った重い雪が急に襲って来て、一夜にして庭木が駄目になることがあるものですから、やはり毎年同じ事を繰り返し行ってるわけ、ホントに律儀な県民性であります。

今、我が家では、来年に備えて曳山囃子の三味線のお稽古中。
今年の行事が終わったって言っても、もう来年に向かって準備してる所が八尾らしいかも?
プロじゃ無い、といいながら陰でプロ並みの練習を積んで一年に一度の行事に備えるんだから、余程好きっていうか、ナントカ馬鹿っていうか、理解に苦しい人種ではあります。

だんだん気温も低迷して、いよいよ日本酒の美味しい時期、八尾の地酒もますます美味しく頂ける時節です。
お口に合うメーカーのを見つけて深まりゆく秋の夜長、八尾の思い出に浸ってチビチビと楽しんでは如何かしら?


 「 枯れ菊を 焚く煙流る 石畳 」

正子(2004.11.16)

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