顧みる

 日めくりが残り少なになってきて、後何枚かで今年も終わりそう。
激しく動いた今年の日々、申年ってこんなに落ち着きの無い年回りだったかしら?
春先は例年になくスギ花粉が少なくて、花粉症の私にとっては幸先の良いスタートを切った筈だったのに、暑い夏、おまけに台風の来訪の多いこと、大きな被害を残して今年が終わろうとしています。
 私的には、可愛い孫の父親が早逝、それも桜の花の季。老境に入る時のこの大きな試練には流石の私も立ち直るには相当のエネルギーを要する事となった年でした。

 風の盆が終わって、静けさが戻った頃から、熊さんが出没し始めました。金木犀の香に誘われたのか、酔芙蓉の色香に惑わされたのか...。
この年暮れになっても未だ街中をさ迷って居るらしく、ケーブル放送で注意を呼び掛けています。余程山が荒れてて木の実が無いと見えて、腹が一杯にならないから人里にまで出るのでしょう。可愛そうに・・・。
お陰で毎日の犬の散歩が楽しく無くなって、大好きな城ヶ山へもすっかり足が遠のいてしまいました。

 街はすっかり雪囲いを終えて、いくつもあるお寺の大銀杏の黄葉も散り果てて、雪よ何時でも来い!って冬の顔になっています。
観光客の大好きな鏡町の階段が綺麗になって、皆さんの来町をお待ちしていますよ!
2月になったら「冬浪漫」が。
その為に我が家ではクリスマスソングをよそに、曳山囃子の練習に、小5と20代の若者が毎夜鬼の師の特訓を受けています。

 慌しい毎日ですが、ふと、足を止めて来し方を振り返り、来る新しい年に思いを馳せるのも年末ならではのひと時かと思います。
 来年は酉年、ケッコー、ケッコーとまいりましょう!!佳いお年を!

 「 落ち葉して 辺り明るき 勇の碑 」

正子(2004.12.17)

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