春たつや

 大雪警報で二月の暦は明けました。
 去年暮れの新潟地震の地方は昭和61年以来の大雪とか、自然ってなんと過酷な事を強いるのでしょうか。
ここ八尾も昔を思い出させる程の積雪を見て、ヒンシュクもんだけど、ちょこっとだけ懐かしささえ感じたヮ! 叱られそう(ここだけ)

 私の店のある上新町は、二月の第一の大安から次の大安まで、曳山囃子の寒稽古が行われます。その時、やはり雪がこっぽりとあると、いかにも寒稽古らしく、最近はあまり雪が無くて、情緒はイマイチだったのだけど、今年はイイ感じになりそう!
大きな太鼓と笛の音、そして都を思わせる長唄、端唄の三味の音、凍てつく街通りに公民館から流れて来るのを聴きながら、あ〜、もうすぐ春が来るって少し心が温まるひと時なのです。
 最近、冬ロマンとかで、毎週イベントが予定されていますが、もし、この期間に来町されるチャンスがあれば、是非公民館へお立ち寄り下さい、おわら節の稽古とは又違った雰囲気が漂っていますから。
何たって、おわらは遊び、曳山は神事、思い入れが違いますから男達の顔付きがキリッとしています。
役付きのエライおじさんから、ぺーぺーの若者まで全員町の紋入りの法被を羽織って参加しています、あー、お祭りの始まりだ!ってささやかな春を実感できますよ。
これは、町によってマチマチで、あくまで上新町の場合ですから。

 節分、立春、屋根には沢山の雪がありますが、少しずつ日も延びて心がほころんで来ませんか?
さあー!早春の八尾を探訪してみては如何? 

 「 膝がしら そろえ少年 寒稽古 」

正子(2005.2.3)

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