私の戦後六十年 先日、天皇皇后両陛下が慰霊のサイパン訪問をされた。 私も戦争遺児の一人。偶然にも、先月亡き父の墓参りに。岩手県の田舎。 生まれた翌年に亡くなっているから全然知らない人?なんだけど、何となく急かれるような、背を押されるような気持ちで六月に行きたいと春未だ浅い時から思ってて漸く思いを実現させてホッとしてたら、天皇さんが・・・。 サイパンのテレビを観て、何故かしら涙が止まらなくって、勿論トシのせいですが、陛下のお気持ちを思うと、今、靖国とか戦争責任とか難しい事が社会を賑わせている中、生きている者としてのなすべき事は何だろう?って改めて考える良きチャンスを賜ったと、亡き父に感謝のひと時でした。 父が生きている時の事を聞ける人達も段々少なくなって、語ってくれる従兄妹達の元気な内に、又、墓参に行きたいと深く思うと同時に、何時行っても快く迎えてくれる人達が居る幸せを噛みしめた旅でした。 帰り道、遠回りして角館へ。 「戦後」と言う言葉が今年はよく活躍してますが、先の戦で亡くなった人も、生きて帰られた人も、どんなに時間が経っても消す事の出来ない戦争という事実があっての今日、与えられた時間を大切に、早く亡くなった人達の分まで充実した生き方をしなくてはと改めて思いました。 さ〜〜て、今年も後半に入りました、いよいよおわら節の季節、各町の公民館で練習が始まりましたよ。 |
正子(2005.7.1) 戻る |