気分は女学生

梅雨の晴れ間に聴くホトトギスの声、処によっていろいろな鳴き声の表現があるらしい。
「トウキョウトッキョキョカキョク」
これは共通語?
私が育った飛騨の山間では「トッツアキャッタカ」だったかと思う。

そんな此の頃、50年近くも前に卒業した女子高のしかも2年生の担任から一冊の分厚い自叙伝が届いた。
朔太郎じゃないけど、私の前には道が在る、私の後ろに道が無いと思えるほどの立派な成績で過ごした高校時代の先生が、よくも落ちこぼれの私を覚えて下さったと、先ず感激!
読んでくうちにすっかり女子高生に浸って、早くお礼の文をと思うのだが、全部読破するには時間が。

あの頃先生って別世界の生き物(知識の豊富さとかファッションなどなど)位に思ってて、改めて人間先生のプライバシーを覗く事で、な〜んだ先生も同じ時代の空気を同じように吸っていらしたんだってグーッと距離が近くなったような・・・。

そういえば昭和30年代ですから、生徒の我々は高度成長期に向かって輝かしい将来の事ばかりしか見えなかったけど、その時人生盛りの先生方はつい10年前迄戦争と向き合って生きてらしたことになるんだわ。
今、先生の自伝を読んで初めて大正生まれだった事も知ったわけ。
すると私の親に近いんじゃないの?って、81歳とか。
この時代なんだからウーンと長生きして頂きたいもの。
もうすぐ女学生時代の友達と温泉旅行で逢う事になってるから又話に花が咲きそう。
何しろ過疎化のせいか、時代のせいか、不幸な事に私の通って来た学校は、小、中、高校とも無くなってしまって、私の足跡は無残にも掻き消されてしまったことになる。
高校の校歌は團伊玖磨の女性三部合唱、娘達と時々ハモっては胸キュン。
今度温泉で仲良しと歌おうかな〜。

6月も半ば、例年の本部の温集会が始まっています。
来月になればおわら演技発表会、あっという間に風の盆が。

今年から演舞場の入場券の前売りはコンビニでって、最近聞いた話なんだけど、みなさん御存知かしら?
混乱が起きなきゃいいんですが、詳しい事は協会へ聞いてみて下さい。

さあ、うっとおしい梅雨は紫陽花の花を愛でて乗り切りましょう。

   
  「 句碑山に しきりと啼ける ホトトギス 」

正子(2006.6.12)

戻る