大つごもり

暖冬で雪無しの年越しかな?なんて都合の良い事を想像してたけど、やはり、セオリー通りに年末寒波がやってきました!
28日夜から降り出して29日朝30センチはバッチリ、ブルドーザーががっぽり家の前に雪を。いよいよ今期の雪掻きの始まり。

そんな慌しい中、娘からのプレゼントで小澤征爾のコンサートの機会を得ました。
世界の小澤だけあってチケットも思うような席はゲット出来なかったのですが、天井桟敷だって特等席だって同じ空間で同じ空気を吸うんだ!って自分に言い聞かせながら胸ワクワク。
オモチャみたいなオペラグラスを覗きながら掌が痛くなるほど拍手、これの繰り返し。
でも、汗がほとばしるとこまでは目にする事は出来ませんでしたが、小澤ワールドにすっかりはまりこんで、私の感動は特等席!
あの、華奢な体からダイナミックなアクション、かと思えばヒソヒソ話をするような繊細な指の先が醸し出すやさしい音。
指揮台いっぱいに体を動かしてチャイコフスキーの「冬の日の幻想」、終わって激しく拍手をしてる間中、何故かしら涙が流れて止まりませんでした。
こんな年暮れに素晴らしい演奏会に誘ってくれた娘に、又、快く送り出してくれた家族に、何より小澤征爾の音に浸れた事に感謝、感謝の気持ちでいっぱいでした。

外は冷たい雨降りでしたが帰りの電車の中でも、ひとりでにニヤニヤってなりそうなくらい、心は幸せで溢れそうでした。

今年の私は良い事の方が今蘇ってくることが多い。
立山登山、絶対無理と思ってたのに頂上に立てたこと、世界の小澤征爾に触れたこと、あとは色んなことがあったけど忘れちゃった! 良い事の方が勝ってたんだわ。

2007年までもう少し。
今年より少しだけいい年になればいいなあって、新しい年を待っています。

又、お元気でお逢いしましょう、良いお年越しを。


  「  大寺も 蚕の宮も 雪の中  」
正子(2006.12.30)

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