旅行今昔

この春頃からやたらマップ片手の観光客が目立って来た。
朝九時台からバスガイドが案内の旗を肩にウロウロ。
その内、極マレにこの明日香にも休憩に御来店!
「 この町観るとこ何処?」「なんか観るとこある?」とおっしゃる。
はあ〜? 何処から、どちらへと聞いてみると、殆んど中京方面から来て立山山麓のスキー宿に泊って、八尾の町で2時間弱の散策とか。
八尾へは何で?って意地悪く又聞いてみると、コースに入ってるから仕方なくとか。
観光会館の駐車場にバスを止めて会館には入らず、ただ街中をウロウロ。
風の盆? おわら? これじゃ何と八尾の町を自慢したらいいのかとりつくしまも無い。
せめて先ず観光会館に入って頂き曳山やビデオででもおわら踊りがどんなものか観てもらったら話の仕様もあるものを、入場料がいるんでしょ?とノタマウ。これは、料金500円の価値観の問題。
こうなるとへそ曲がりの私の虫が俄然元気に、「この町はおわら節が自慢だから観るとこなんかどっこも無いわ!時間が勿体無いね、これで来られんな」。
でも、同じバスで来た別の4,5人のグループの方達は全然別の楽しみ方をしてる。
どの家の前にも綺麗に花をあしらって美しい街ですね〜って。
つい嬉しくなって、帰り際に去年の風の盆のおわら団扇を皆さんにあげちゃった!
私も笑えるくらい単純だわ。

以前に比べたらゴミとかトイレとか随分マナーのいい観光客が増えた事は有り難いんだけど、前述の如く全然問題外の観光客も多くなったことも事実。
せめてこのコーナーを読んで下さった貴方、知り合いに旅行業者がいらしたら教えてあげて。
バスの中で行き先のビデオをチョコッと見せて予備知識を付けてあげてって。
じゃないと折角お金と暇を使って不満タラタラの旅では後味悪いもの。

とか言いながらもう今年も半分流れてしまって、風の盆の話題もあちこちで。
前夜祭の会館の入場も前売り制とか、ますます参加し難くなりそう・・・。
7月の「おわら演技発表会」には八尾の小、中、高校の合同演技発表が新しく加わるとか。
そうなると、我が家の三味線王子もステージに上がるのかな〜?
大きくなったら、むやみに何でも聞いたら嫌われそうで未だ未確認情報です。

朝の散歩でグミの実が赤く色付いてるのに気が付きました。
ツバメも一番子は巣立って、次の卵を抱えています。
いよいよ八尾も元気印の様子を、この町を愛してくれる方だけウェルカムで〜っす。


  「 真っ赤なる グミに宿りし 朝の露 」
正子(2007.6.7)

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