伝統文化とは・・・?

今年のおわら演技発表会も無事終わり、いよいよ本番に向けてカウントダウンってとこですか。
お出でになった方々お疲れ様でした。
今年は原点に戻ってって言うか、四季踊りの最初の振り付けが再現されたとか。
観た方の感想は千差万別、それぞれの受け止め方があって効果があるというもの、演出を考えられた本部の目的は果たされたと評価したいところ。
えてして昔を好きな年配の方たちは、型が崩れたとか変ったとか評は色々聞きますが、無形文化は生き物、まして地方に根付く民謡ともなれば、人から人へと伝えて生きてゆくもの、少しずつ変って伝わる事も許される事ではないでしょうか。

先日もお客さんに街中でのおわら流しをお金を取って見せたらいいっていわれましたが、お金を貰ってないから自分達のおわらだ!って胸を張って言い切れると改めて気付きました。
余計な事ですが、おわらも曳山も持っている町は、各家々が保存会費を払って保存育成に賛助してるのですから、「おらっちゃのおわら、おらっちゃの曳山」と外部から見たら偉そう?に言い切るのも無理らしからぬところ有りというもの。
長い年月、先輩から後輩へ、無償で習って無償で教えて、それの繰り返しの結果が今につながってきた形、おそらく今後もその繰り返しがつながれて行く事になるでしょう。
その上での八尾気質が各所に現れるのではなかろうか。
たかが民謡、されど民謡といわれる「越中おわら節」、一朝一夕に理解できない所以かな〜?

嬉しいニュースが。
土用の暑い中、この明日香の前の通りの、しかも明日香側の「えんなか」の、雪を捨てる蓋って言うのかな?
今まで鉄製の物、文化とは全く縁の無い無粋なものだったのが、町の花ツバキの赤い花が2つ描かれた鋳物製の新しいのと取り替えられました。
「えんなか」とは本来蓋なんか無くて水の流れが見えてたのですが、道の狭さも勿論、私流に言わしてもらえば、オッチョコチョイの観光客が余りにも沢山になって、毎年落っこちて怪我人が続出、で、そういうことになったのでは・・・?
だから「風の盆恋歌」が生まれた頃は水音が絶えず聞こえたのに、最近来町された方達に水音がしないって文句言われて困っていたのですが、今度の新しいのはグレーチングより粗めの格子になってる為、水音はいくらかは聞こえるかも?
たったこれだけの事なんだけど、何でも新しい物ってなんか嬉しくって、何度も外出たり入ったりして笑われています。
今度いらしたら、ただ道をダラダラ歩いてないで、用水の蓋の模様も楽しんでみてね。
ツバキの他に、曳山の車輪のもあるはずです。

まだまだ高熱日本が続きそう。体調管理に心砕いて、いざ!おわらだ〜! 
北京オリンピックで寝不足にならないように。


  「 青胡桃 染付け鉢に 活けてあり 」
正子(2008.7.26)
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