時の流れのまま。

大雪で始まって、熊出没で終わりそうなこの年。
同じリズムで時は流れてるのだろうが、ここ数年は何だかヤケに流れが速いような気がして、大したこともせぬまま今年もおしまい。
いつもより一段と赤く燃えているどうだんつつじ。
あの猛暑に耐えたからか、この秋の紅葉は一際色が鮮やかに見えるのは私だけ?
折角の何年ぶりかの紅葉を熊さんのお陰でジックリ堪能出来なかった事が今年最大の心のこりかな。
だから又、来年の楽しみをみ〜〜っけ!   って、生きがいを持てそうです。
この通りも年末とはいえ、何等変ることも無く、時々物好きな観光客がフラ〜っとご来店。「静かですね〜、いつもこんなんですか?」と、決ったセリフ。
私も、「風の盆以外はこんなもんですよ」と、これ又決まり文句。
お話はこれで続かない、こんな師走をおくってます。

そうそう、お魚の話を。
11月は神無月、したがって10月末には「神送り」といって、フクラギ(ハマチ)を神棚にお供えして、夕飯には御下がりを御刺身にして頂く。
11月末には神様がお帰りになるので、「神迎え」と称して又またフクラギをお供えします。
丁度回遊魚の美味しくなる季節、全国的にはどれだけ通用するか、ひょっとしたら魚王国の富山県だけの、いや、八尾だけの魚屋さんの策略だったりして。
だって私、この習慣は八尾人になって初めて体験したのだったわ。
でも、この季節ホントにフクラギが美味しい!
ブリ、ブリって言うけど、身のしまりといい、歯応えといい、美味しいよ〜!
熱燗で御刺身、寒いけどおいでよ、今が旬!!
のらりくらりと歳を重ねてると思ってたけど、毎年同じ時期に同じ習慣を繰り返しながら何となく生きてるんだね。

 「 さまざまな 音の生まるる 霜の朝 」

正子(2010.12.1)
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