春一番

「三寒四温」って言うけど、今年の春は四寒三温の様子。
漸く屋根の雪が無くなった先週の日曜夕方、午前中お日様ポカポカだったのに3時頃急に風が吹きつけて、その続きに雪が舞って。
次の日、昨日の風は「春一番」だったって言う。
でもそれから2〜3日は真冬並みの寒気、とても高齢者は身体が付いて行けませぬ。
とは言うものの、自然は正直に働いているらしく、孫がフキノトウを摘んでくるし、越冬中の白鳥は北帰行の準備とか、ハタマタ、テレビでは春の高山祭りの予定を語っていました。

3.11からはや一年、被災された方々にとっては早いとか遅いとか一口では言えない365日だったと思います。
大きな声では言えませんが、私の誕生日はその日、去年も今年も変わりなく娘から花束が送られて来るのですが、なんだか申し訳無いような気がして、店の隅っこにソーッと飾ってあります。
これからは生きてる限り毎年誕生日を迎える毎に重苦しい気持ちになるんでしょうかね〜。
健康で毎日が変わりなく過ごせる事に感謝し乍ら震災復興と共に私のこれからの人生を大事に生きてゆく責任を果たすつもり・・・なんて、殊勝な事を思った春一番です。
明日香のリピーターで富岡町の方がいらっしゃるんですが、新聞では双葉とか大熊とかの町は別の所に町立てを考えてるとか、何とも声の掛けようがありません。
「ふるさと」の唄、改めて唄ってみると、こんなにも大きな意味のある唄だったことに深い感銘を覚えます。
何気なく、山、川があることが当り前に生きてきたのに、「こころざしを果たして、いつに日にか帰らん・・・」と思っても帰るふるさとの山、川が無い!
いつも唄いながら涙が流れるのはトシのせいばかりじゃないと、しみじみ恙無い毎日を過ごせる事に感謝、感謝です。

今年は雪が沢山降ったので城ヶ山へは未だ行っていませんが、ソロソロ道も出来るでしょう。
来月の今頃は桜が満開かな?
税金申告も終えて、いよいよ花粉が、これを乗り切らないと本当の春は私には来ないのだ〜!
もうすぐお彼岸、インフルエンザも震える程に元気に春を待ちましょう。

「 掌にあまる 赤 青 黄色の 涅槃団子  」

正子(2012.3.11)
戻る