高橋 治さん、ありがとう。

紫陽花の彩変わりを楽しんでる梅雨の候、「風の盆恋歌」の作家、高橋 治さんの訃報に接しました。
6月13日だそうです、突然の新聞社からの報せに言葉を失いました。
5〜6年前から風の盆にはお姿を拝することは無かったものの、こんなに急にその日が来るとは想像だにしませんでした。
お歳を聞いて改めて納得って言うか、それなりだったんだって言い聞かせています。
まだまだ体調を回復されて風の盆を楽しみに来町されるものと信じてお逢いできる事を期待してたのに、未だ、残念っていうか、永遠のお別れって気持ちになれないのが今の私の正直な心境です、ゴメンナサイ。

その報が伝わるや否や、マスコミが来るわ来るわ、それも通り一遍の聞き方、しかも[風の盆恋歌」を未だ読んでない、そんな人に何から話せばいいのよ!
何の予備知識も持たずに、何かエピソードをなんてぶつけて来る、食事の時間も削って話して、活字になるのがいいとこ五分の一、私は素人、いい加減にして欲しいわ!!
相変わらずの応対でマスコミの方も扱い難いババアだなって思ってると、此処に集う方達だったら笑ってくれると思うんだけど・・・。
でも、何社かと話ししてるうちに、忘れてた30年前の明日香に戻る事が出来ました、お爺さんと昔話に懐かしく浸っています。
高橋先生との出会い、先生がお連れになった色んな方々、沢山の出逢いを戴いて今更ながら偉大な方だった事に感じ入っています。
沢山の思い出、墨蹟を大切に我々ももう少し生きる事に精を出したいと思っています。
今年の風の盆は特別な風の盆になりそう、先生を偲びながら静かに過ごそうかな〜、ドアに貼り紙して・・・(オヤスミって書いたりして)。


 「 紫陽花の 雨にしづかに 逝かれけり  」



正子(2015.6.16)
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